新刊案内7/17

そろそろ「羽月莉音の帝国 3巻」の発売ですので告知します。7月17日の発売です。

★7月17日発売
羽月莉音の帝国 3巻


謝辞。担当さん、二ノ膳さん、デザイナーさん、校正さん、いつもありがとうございます。
小学館とても良い出版環境だと思います。何度も言ってるような気がしますが(笑)、本当にありがたい。




★電子ブックリーダー所感
ところでiPad重たいですね。電子ブックリーダーが普及すると、作家の寡占化はかなり加速すると思われるので、作家業をしている人たちにとっては必ずしも良い変化ではなさそうな気がします。

また、Kindleだと作家の印税率が70%だと騒がれています。しかし、今とそこまで変わるとは思えません。
現状の出版業界における作家の印税率はおおむね10%ですが、大量に在庫が残るケースが多いわけで、実質的な印税率はもっと高いんですよね。10000部刷って、2000部しか売れないとすると、実質印税率50%です。
実質印税率が70%ということもありえる業界です。だからKindleの印税率は、そこまで魅力ではありません。むしろ90%くらいにして、既存の出版社が事業として参入しても採算を取れるようにするべきで、現在だと電子ブックリーダー側がかなり利幅が大きいような気がします。

IT産業はアメリカ企業に覇権を握られてばかりなので、日本の企業はもっと積極的になってもらいたいです。とは言えIT産業で勝つためには、世界言語でもある英語を母国語とする国になかなか勝てないんですけどね。
ここ最近、マネーゲームではなく、実業をともなった強い新興企業が日本に一つもありません。トヨタ、ソニー、松下などが出てきた頃と、ずいぶん日本も変わってしまったものです。

海外翻訳

小学館、『羽月莉音の帝国』シリーズが台湾・韓国で発売されることになりました。
小さなことですが、とても嬉しいです。
こういう可能性がライトノベルは大きい。

一般的にライトノベルは低く見られる傾向が、現実問題としてあります。
ぼくの作家業を知っている人が少数いますが、概ね以下のような意見ですね。
「お前が本を書くのはわかるけど、なんでアニメ絵なの?」
非常にわかる。
ぼくも今のように出版業に関わっていなければ、そう思っていたかもしれない。
だいたい30歳から上、加えてビジネス畑・経営畑の人の一般的認識ですよ。

この分野に入るとき、担当さんにも近いことを聞かれました。
「どうして至道さんがライトノベルなんですか?」

ぼくがライトノベル分野に入りたかったのは、グローバルな可能性が一番開けていると確信していたからです。
中長期的には、日本が誇るべき分野だと、ぼくには信じられる。
さらに勝手ながら断言します。文芸よりも10倍可能性のある分野だと、ぼくには信じられる。
ライトノベル分野で書いていることに、ぼくは誇りを持っています。

今後、一般文芸でも出していくことはあります。実際に出します。
なぜなら、グローバル犯罪組織のお話や、優しいお話でも数十年単位でキャラが成長してしまうような作品は、残念ながらライトノベルにはなりえないからです。自分の中心的スキルはそちらの方が強く、そういうものは文芸でやっていくことになるでしょう。それでも、ライトノベルを中心にやっていきたい。

とにかく本当に嬉しい。
関連する台湾・韓国の業者さん、手に取ってくれる可能性のある台湾・韓国の読者さん、ありがとうございます!

刊行予定

小学館さんから本日、告知がありましたのでご報告します。
「羽月莉音の帝国 3巻」の発売日は7月17日です。
2巻中盤あたりからすでに普通じゃないんですが、どんどん拍車がかかってきています。書いていて、とても楽しいですね。
文芸でも見かけない領域をライトノベルで書くというのは、編集部や担当さんの理解がないと難しいことなので、ありがたいことです。

★7月17日発売
羽月莉音の帝国 3巻


また一般文芸の方で書こうと思っている作品、担当さんにプロットは見てもらっていて、早く書きたいところです。
しかし、今年の秋までにはある程度書けるかなぁと思っていたら、いろいろ仕事や執筆予定など入ってきていて無理そうです。そっちも早く取り組みたい。