刊行予定
2010/2/18 2:18PM
先日の新刊案内に追加。
羽月莉音の帝国(第一巻)の発売日は、本日2月18日です。
今日、小学館さんから二巻について告知されましたので、ご案内しておきます。(※ 左の書影は一巻のものです)
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★ 4月20日発売
羽月莉音の帝国 (第二巻)
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続刊もまだまだありますので、できるだけ早く発表していけるようベストを尽くします。よろしくお願いします。
至道流星のページ
2010/2/18 2:18PM
先日の新刊案内に追加。
羽月莉音の帝国(第一巻)の発売日は、本日2月18日です。
今日、小学館さんから二巻について告知されましたので、ご案内しておきます。(※ 左の書影は一巻のものです)
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★ 4月20日発売
羽月莉音の帝国 (第二巻)
——————————————————————–
続刊もまだまだありますので、できるだけ早く発表していけるようベストを尽くします。よろしくお願いします。
2010/2/12 8:38PM
どうも。
唐突ですが印鑑のお話です。
印鑑制度について、ほんのさわりだけ神と世界と絶望人間00-02で触れていますので、本ブログでも別の角度から書いておければなぁと。
印鑑制度というのは日本の極めて重要な制度であることは周知の事実です。
まぁこの制度について語り出すと、どこまでも長くなってしまいそうです。
ですからここでは、ぼく個人の話に絞ります。それでもたぶん長くなるので、興味ない方は引き返すのが良いかと。
実印――。
日本において、これが押印されていれば契約は正当なものになります。
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民事訴訟法
(文書の成立)
第228条
4 私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する。
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では仮に争いになった場合、その印影がホンモノかどうか、誰が判定するんでしょうね?
誰かが判断できなければ、そもそもこんなシステム、土台からして意味ないじゃないですか!
みなさまご安心を。
歴戦の印鑑の鑑定士さんたちがしっかり制度を支えて下さっています。
契約社会の根幹を成すものが印鑑制度である以上、この鑑定士さんたちは、法治国家日本の重要な防壁をになっていると言えるでしょう。
ありがとうございます。
■民事裁判
さて、商売をやっていると、民事裁判というのは避けがたいものです。
しかし良いことなんてありません。
第一に、お金がかかる。
裁判に関する費用は、そりゃもう結構なものです。ぼくにはとても良い顧問弁護士さんがいるので、その点、良心的な対応をしていただけるのですが。
第二に、時間がかかる。
端金のために、数年越しの裁判なんてよくある話。日本で民事訴訟を起こすのは、極めてマゾヒスティックな行為です。争いの時間短縮という観点からすれば、やっぱり暴力団というのは日本社会にとって重要な存在になってしまうわけです。土地バブルの時なんて、銀行や上場企業だって暴力団に手っ取り早い解決をお願いしてたでしょ?
他にも嫌なことばかりで、数え上げれば切りがないわけですが。
それでも刑事事件化できないものは、世間的な名誉を守るために、どうしても裁判で白黒つけなくちゃならないこともあるものです。
■ある裁判の話
さて、ぼくが起こしたある裁判で、本来あってはならないバグが発生しました。
今回はその話を。
ぼく側が裁判所に提出した膨大な証拠書類の中で、とある契約書がありました。
ここでは契約書Aとします。
この契約書A、提出した証拠の中では大した重要性を持っているものではありませんでした。周辺証拠のひとつといったところでしょうか。まぁ提出せずとも良い程度の、比較的どうでもいい証拠です。
もちろん被告側はあれこれと反論してきます。
民事裁判では、でっち上げの反論や、手酷い相手への人格攻撃はよく見かける光景です。ぼくも酷い人格攻撃を受けましたが、それは日常風景なので。
その中で、
「ぼくが提出した契約書Aがニセモノであり、これは偽造によるものだ。こいつは偽造の常習犯であり、契約書Aを偽造するくらいはいつもやっていることなのだ」
という反論を受けました。とんでもない言いがかりですが、追い詰められた相手の反論としては、ままあることです。
この契約書Aは、誰が見ても正当なものでした。だから裁判所も、この相手の反論はほとんど取り合わなかったですし、ぼくの方も同じです。しかも、勝つために必須な証拠でもなかったので、重要に考えていませんでした。だいたい、相手の反論は百箇所にもおよびますから、そんなのをイチイチ取り合っていたら切りがないんです。
こっちとしては「誰が見たって本物に決まってんだから相手にしてらんねー」という感じですね。
■数ヶ月が経過
被告側は、この契約書Aに捺印されている実印がニセモノだという主張を繰り返しました。
被告側も契約書Aが重要な争点ではないことを重々理解していたのですが、ぼくに対する人格攻撃の一環として持ち出していたのです。
口八丁だけならどうということはないのですが――。
被告側は、印鑑鑑定士さんが作成した「印鑑鑑定書」なる分厚い書類まで添付してきやがったのです。
この印鑑鑑定書(印影鑑定書とも言う)では、契約書Aに捺印されている実印がいかにニセモノであるかということを、滔々と解説してありました。よくわからんのですが、いくつかの実験を繰り返して精密な鑑定をして、偽造印であるという結論に至ったそうです。
調べてみれば、この印鑑鑑定士はけっこう有名な方らしく、どうも印鑑鑑定という業界で相当重鎮らしいんですね。裁判所も利用する、とても実績ある方なんだそうです。テレビ局で事件の鑑定なんかをする際は、よく登場する方でもあるそうですね。
ぼくの方は、こんな周辺証拠に関わらずとも、裁判には勝てると踏んでいましたので、この反論を放置しました。
■2年ほど経過
裁判は、ぼく側が優勢でした。
反論できる余地がなくなってきた相手側は、この契約書Aの問題をしきりに取り上げ、激しい人格攻撃を繰り返してきます。契約書Aを争点にしようと必死だったのでしょう。
「実印が偽造であると断定した有名な鑑定士による鑑定書」がしっかり出ているわけで、戦術としては理解できますね。
この鑑定書通りだったとしたら、ぼくは「偽造を平然と行う悪辣な人間」になってしまうわけで、印鑑鑑定書にはそういう含みがあるわけです。
そしてある時、裁判所からこんな話をされました。
「契約書Aのことを被告側は激しく言ってるし、鑑定書まで出ているわけだから、そっちでも鑑定してみたら?」
裁判所から言われると、こちらも鑑定してみるしかありません。裁判官の心証を害すのは、百害あって一利なしです。
本当は嫌だったんです。
なぜって鑑定費用ってアホみたいに高いんですよ。裁判用の実印鑑定となると、たいてい100万円以上ですね。この契約書Aが重要な争点なら喜んで鑑定するのですが、どーでもいい部分に100万円以上かけろという。
裁判費用全体としてみれば大した出費じゃありません。でも、その内容に見合わないんです。
いくら分厚いといっても、定型フォーマットのような書類なわけです。
数時間で作れるような書類に、なんでそんな費用がかかるのかと。
時給いくらなんだと。
俺にも鑑定の仕事まわせよと。
まぁとにかく、鑑定することにしました。
相手側の鑑定書を書いてきた鑑定士は極めて実績ある人なので、鑑定書の格は、どうしても相手の方が上になってしまいます。
だから半ばどこでもいいやって気分で、興信所に依頼することにしました。
契約書Aは本裁判における重要な争点じゃなかったので、あくまで裁判官の心証を害さないことが第一ですからね。
印鑑鑑定は、鑑定士に直で依頼することもできますが、それとは別に興信所が窓口として請け負っています。協会に登録する興信所が仲介役を務め、実績ある鑑定士に回すわけですね。
ですから、知ってる興信所に鑑定を依頼し、お金だけ渡して任せちゃいました。裁判の細々した話なんて伝えません。ただ単に「契約書Aを鑑定してくれ。鑑定書は裁判に提出する」って伝えただけです。
興信所の職員は、「大丈夫、裁判に確実に勝てるよう有名な人に頼みますね」と言いました。
■鑑定依頼して2週間後
興信所から「鑑定書が完成しました」という話があったので、さっそく持ってきてもらいました。
見ると、やたらに分厚い鑑定書。
こういう鑑定書というのは、鑑定をした鑑定士の格こそがすべて。だから鑑定書の半分くらいは、鑑定士の経歴や実績を長々と語ったもので占められているわけです。
しかし……です。
どうも鑑定人の名前に見覚えがある。
みなさん、この話のオチは理解できましたね?
そう、同じヤツですよ。鑑定士が。向こう側と。
信じられますかこんな話。
もう何て言っていいか。
鑑定書は、いくつかの実験を駆使して「この契約書Aに捺印されている実印は本物です」という結論になっていました。本物であることは当たり前。こっちとしては裁判所から「やった方がいいんじゃないの?」と言われたんで、仕方なく鑑定しただけです。
弁護士先生と一緒に笑い転げました。
契約書Aを被告側が鑑定依頼したのは2年ほど前なんで、もう忘れちゃってたんでしょうね。あるいは興信所を通したから、気付かなかっただけかもしれません。日々たくさん鑑定書を作ってると、わかんなくなっちゃうんじゃないですか。
同じ鑑定士が、向こうの鑑定書では「契約書Aの実印が偽造」であると言い、こっちの鑑定書では「契約書Aの実印が本物」であると言うわけです。
しかもこの人、数万件の印鑑鑑定をしている人なわけで……。
■印鑑制度
鑑定士というのは資格が必要なわけではありませんので、経歴や実績がモノを言います。
鑑定業界で長年活躍してきた実績はもちろん、自分の研究分野で役に立つ博士号を持っていたり、膨大なテレビ出演暦があったりなどなど……。
だからこそ、有名な鑑定士になればなるほど、結果的に寡占化していきます。みんなが、「この鑑定士なら!」と頼むわけで、雪だるまのように実績が膨らみ、どんどん強くなっていきます。
だから実績ある有名な鑑定士というのは数少なく、重宝がられます。
契約書Aの鑑定をやってくれた鑑定士さんは業界で有名な人です。
しかし、ぼくとしては、この鑑定士さんに恨みもないですし、商売を妨害するつもりなんて毛頭ない。特定するようなことは控えます。強いて言えば「金返せ」ってところですかね。
まぁアレですね。
いかに印鑑制度というのが適当なものか、よくわかろうものです。これ以上の説明は不要なほどに。
当たり前っちゃ当たり前ですが、金さえ持ってりゃ正義なんざいくらでも作れるのが現実。
誰かから口伝えで聞いた話とかじゃありません。
ぼく自身の話なんですよ。
でもこれ、ほんの偶然が重なってしまったわけで、鑑定士さんには不運でしたね。2年くらい経っていたことや、興信所が間に入ったことなどがあり、ついつい気付かなかったレアケースなんだと思うんですよ。やっちゃいました。
だから本件、ぼくは鑑定士さんに同情的です。大して責めるつもりはないですし、正そうなんざサラサラ思いませんね。
でも、事実なんだからしょうがない。
もし諸々の利害関係者からいちゃもんをつけられたら、この記事の証拠を提出することができますよ。(必要があれば穏当にお話を聞きますし、いくらでも善処しちゃいます)
ただし、鑑定士さんに、ぼくは何も言っていないので知らないはず。
もしくは被告側が鑑定士さんに抗議したことも考えられますが……でも可能性は低いかなぁ。なぜなら常識的に考えればありえない事態なので、被告側としては、「ぼくが鑑定士に結構な金を積んで寝返らせ、結託した」という想像を働かせると思うのです。そのため、アプローチは控えるだろうと思えるんですね。
だからやっぱり、今に至っても鑑定士さんは気付いてもいないかと。
こういう根本的な部分をマスメディアが取り上げたりすることは皆無ですよね~。
こんな内容を放送したって、どうせ視聴者はすぐチャンネルかえちゃうでしょ?
あ、ちなみに、この裁判には勝ちました。
まともに考えちゃうと、もうメチャクチャ。
世の中なんて、断固たる決意で信じないのが一番です。
ゲラゲラ笑い飛ばしてやりましょう!
2010/2/10 9:08PM
今日、小学館さんから「羽月莉音の帝国」を受け取りましたので告知します。書店には2月18日に並びます。
まずは謝辞。
担当さん、二ノ膳さん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
帯を書いて下さった支倉凍砂さん、
取材に答えてくれたコスプレイヤーさん、
コスプレイヤーさんを紹介してくれた海猫沢めろんさん、冨田明宏さん、喪服ちゃんさん、
装丁をやってくれたデザイナーさん、
ありがとうございました。みなさんに感謝です。
★2月18日発売
羽月莉音の帝国 (第一巻)
さっそく自分で読んでみましたが……うん、とても面白い!
自信を持って言えます。
新シリーズを始めるにあたり、読者の方々には以下3点、約束しておきます。
★人類史上最大スケールのシリーズにします。「最大級」じゃなくて「最大」です。
★未だかつてないストーリーにします。ぼくにしか書けない内容です。
★超常世界でもファンタジーでもSFでも未来でも過去でもないことを約束します。
おかげさまでシリーズ開始となりました。小学館さん(というより担当さんにですが)には恩義を感じています。良い作品を書くことでお返しできればいいのですが。
読者の方々、末永くお付き合いくだされば幸いです。
よろしくお願いします。