ひとまず

羽月莉音の帝国シリーズ最終巻の執筆・改稿作業、おかげさまで今すべて終了しました。あとはゲラチェックだけですが、ぼくの場合は1日で終わります。
明日から、次のシリーズをどこでどうしていくか、ぼちぼち検討していきたいと思います。

以前あとがきに「12巻を10巻に詰めた」ということを書いたら、お会いする関係者から「どんな部分を削ったんですか?」という質問をよく受けるようになりました。
主に2つ、EUと中東の絡みを除外しました。約1.5~2巻分くらいかと思います。
EUは予想外に進展が早く、現状でもギリシャからイタリアまで来ています。ストーリー上はKKネクスト成立の直後から、欧州各国の国家財政を支援するのと引き換えにして、欧州の中銀が溜め込む金地金を奪い取っていく予定でした。
また中東は現時点、エジプト、リビアまで来ています。そして次はイランですね。それとイスラエル。この辺りを欧州と絡めて描こうと思っていました。
まぁいずれにしろ、この辺りは最新の事情に流れを変えて、また描く機会があるかもしれません。昨日、小学館の担当さんとは、そのことを少し打ち合わせしました。

振り返ってみると、このシリーズの執筆はとても楽しかったです。やはり自分が書きたいかどうかが最優先。
あえて心残りを探すと、1巻ですかね。ゲラチェックが終わったあとに勝手に修正されている箇所が多々あって、その点は惜しい気もしています(作家の方々に聞いたところ、ライトノベル業界では作家の意向によらない修正は比較的ありがちなことらしいです。いわゆるラノベ的修正というやつです)。
全体としては満足しており、小学館でシリーズを始められたことは本当に良かった。本シリーズは文字数が実はかなり多く、ページ構成など試行錯誤して詰め込んでおり、一冊あたり、一般的な文庫の1.5~2倍近くの分量があります。だから実質、15巻くらい終えた気分です。
今後とも、個人的に気に入ったものに取り組んでいきたいと思います。